20181125『カルメル山での大勝利』列王18:16-40

 「主よ、私に答えてください。そうすればこの民は、主よ、あなたこそ神であり、あなたが彼らの心を翻してくださったことを知るでしょう。」すると、主の火が降り、全焼のささげ物と薪と石と土を焼き尽くし、溝の水もなめ尽くした。」   (列王18:37,38)
 カルメル山でのエリヤの戦いは、バアルとアシェラの預言者850人との戦いであったが、その本質は神の戦いであった事を忘れてはならない。私たちは、どこかで数を心に留めやすい。少数であることを卑下することも、多数に安住することも同じ問題がある。
 エリヤは真実なる神に信頼した。そしてこの異教の預言者との戦いにイスラエルの人々を招いている。そこにこそこの戦いの目的があった。数に流され、王や王妃に振り回される人々に、エリヤはどこに立つのかと問いかける。それは私たちへの主の問いでもあろう。
 背後にあるアハブの問題も小さくない。異教の王妃を妻とすることにって容易に王自身が取り込まれていく。しかし主は飢饉という問題を通して、王たちや民たちにチャレンジをする。それは天候をつかさどるバアルとアシェラへの挑戦でもあり、火を下される神こそ真の神との試験は、主権者なる神の勝利への序曲となる。異教の預言者たちは、数や自分たちの熱心や犠牲に依存する。しかし全く答えはない。エリヤは人々の手により祭壇を再建する。そして貴重な水を溢れるばかり注ぐ。そしてエリヤの祈りに応え火を下された真の神の勝利、異教と王達と人々への勝利が明らかになる。私たちはどこに立っているのかが問われている。

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