「『天の御国が近づいた』と宣べ伝えなさい。病人を癒やし、死人を生き返らせ、ツァラアトに冒された者をきよめ、悪霊どもを追い出しなさい。あなたがたはただで受けたのですから、ただで与えなさい。」 (マタイ10:7,8)
イエス・キリストは、福音宣教のために、12弟子を選ばれた。それは彼らが優秀だったからでも、何か力を持っていたからではない。ただ弱さのゆえに選ばれたといっても良い(コリント1:27-29)。この福音書の著者マタイは、自分が取税人であったことを隠さない。そして弟子たちはまず、主の御もとに招かれた。主共にいることに主の弟子の第一の目的がある(マルコ3:14)。そして彼らは主のもとから人々のもとへと遣わされていく。それは、御国の到来を宣べ伝え、人々の必要に愛をもって応えていくためであった。それは彼らが主からすべてただで受けた恵みと愛とを、ただで与え尽すためでもあった。私たちもその恵みを一方的な愛ゆえに受けたことを忘れてはならない。
しかもその派遣は、全てを主に委ね信頼することを基盤としている。主の弟子は、心から主を主とする者であり、それを生活の中で豊かに生かし実行する者なのだ。そして、主から受けた最も深い平安を届けるべく、平安の祈りをささげる。その平安にふさわしい家にそれは届けられ、そうでなければ戻ってくるという。その豊かな平安に生かされ主の愛を届けるものとされたい。
20190407『12弟子の派遣』マタイ10:1-15
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